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日食の次の日。
朝起きると、昨晩の大雨は嘘のような青空。キャンプした場所は、トレッキングを始めたところのすぐ近くで、この日はもう歩かず迎えにきたバンで最初の村に戻った。
キャンプしたところのすぐ近くの気にあった看板。「毒蜘蛛注意!」とかいう感じかな?
バンでロッジに戻ってからは、1日中のんびりしたり、おしゃべりしたり。
久しぶりに1人の時間を楽しみ、iPod聴いてぼぉっとしたり。いろいろ考えたり。
ここまできて日食見れなかったんだなぁって、しみじみと実感。ちょっと悲しくなった。
これが、日食のトレッキング(湖コース)に行ったメンバー。ワタシ(前の列の左から3人目)の左隣がフィンランド人夫婦。後がオランダ人夫婦。ワタシの右後のヘッドフォンの男性の両脇にいるのが、もう1組のフィンランド人夫婦。
後の左から2人目の男性、後の右から4人目の女性(ワイルドなおねーさん)、前の列の右から2人目のハンチングの男の子(19歳とかで、普通はモスクワの大学にいっているけど、バイトで夏だけガイドのトレーニングをしているらしい)がガイドたち。もう1人ガイドいたけど、映ってない。
この日の夜は、ロッジでみんなでお祭り騒ぎで。トレッキングの途中で一緒になった20代前半のカップル+0歳児ベイビーのヒッピー一家も加わり、(もちろんロシア人はウォッカを飲みまくり)トレッキングが無事に終わったことをみんなでお祝いした。
その後、私はガイドの人たちの飲み会に誘われ(ワタシがこのツワーの人たちの中で一番仲良くしていたのは、サシャというガイドだった)朝の5時までガイドたちとどんちゃん騒ぎ。
次の日、昼過ぎにロッジをでてバスにのって、なにかの美術館とかに行く予定だったけど、相変わらずバスは予定の時間になっても来ない。(これまで、このツアー参加してから、予定通りにバスや車がきたこと、ないっ。多分、これがロシアなんだろう、と思っている。)そのバスは、ノボシビルスクからやってくる次のトレッキングのツアーの一行をのせて、こちらに向かっているのだけど、乗っているグループの中のフランス人がドキュメントがないと(ワタシたちも1時間くらい待たされた)検問所でとまっているのだという。
バスがくるのを待っている間、のんびりしたアルタイの空気の中、この12日間程のトレッキングと、日食のことを考えた。答えなんてないのだけど、なんで見れなかったのだろうって思ってしまう。だけど、日食が見れなかったからって、私のこれからの旅が変わるわけでもなく、アルタイのトレッキングがよくなかった訳でもなく、望み通りの結果にはならなかったけど、それでも life goes on...な訳で。日食が見れなかったことに意味を持たせるのはやめようと思った。
日食を見れなかった ー それは、その言葉のままで、それ以上でも以下でもない。皆既日食のリングは見れなかったけど、私は「そこ」にいたってことが大切なのかな。
バスがくるまで、アルタイの村を探索。この日は日曜日だったかで、村は閑散としていた。
庁舎みたいな感じ。
お花がいっぱい。
村はこじんまりしているけど、とてものどかでいいところだった。
ヒッピー一家のお友達のおうちに行って、お茶をごちそうになった。そのおうちには、数人(数家族?)住んでいて、いろんなところで手作り感あふれるおうちだった。お庭も野菜やお花であふれていて、川を眺めるためのベンチがあったり、子供用のブランコがあったり。
ヒッピー一家は、アルタイの冬はものすごく寒いので、夏だけアルタイにいるらしい。これからの予定は、近くでやっているレインボーギャザリングに参加するという。ワタシにもおいでよ、と誘ってくれたけれど、(ワタシも行きたかったけど)ロシアでは自由に旅できない。(ロシア滞在中の全ての宿を事前に予約し、行程を決めないとビザおろしてくれないし、予定している宿にちゃんと泊まらないと外国人は面倒なことになる、らしい。)
最後はノボシビルスク中央駅前。この写真ところ。ここで、ロシア人たちと別れを惜しみ、連絡先の交換したり。私はこの後空港に行かなきゃだったのだけど、どのバスに乗ればいいかなど調べて教えてくれた。ほんと、(今回会った)ロシア人はみんな素朴で人懐っこくて、いい人たちばっかりだった。
ロシア人って、冷たくて素っ気ないイメージがあったけど、大違い! 彼らと共にトレッキングしたおかげで、私はロシアがとっても好きになりました。
シベリア航空。
シートのマクラシートもピンクやミドリなど、なんだかカラフル。
機内食。