今日は、ベビーマッサージで、ベビーをマッサージした後のママさんたちにヨガを教える日でした。今日は、(私自身が喘息になったというのもあって)呼吸器官に効くというポーズをメインに、話しも呼吸のことを話しました。
心臓を動かす、血液を送る、内蔵を動かすなど、人間が生きていく上で必要な体の機能は、自分ではコントロールできないものだけど、ひとつだけコントロールできるものがあります。それが、呼吸。ヨガの8つのステップでは、(最初が殺さない、盗まないなどの5つの戒律を守ること。第二段階は、体を清めること、献身的であることなど、5つの自分を戒めで、第三段階の)ポーズの次が呼吸を整えることとなっています。
難しいポーズに比べたら、呼吸なんて簡単と思う人もいるかもしれませんが、呼吸は感情にすごく直結していて、呼吸を整えるイコール感情を整えることができるということになります。例えば、すごく怒ったとき、呼吸は通常よりも早くなっていると思います。その呼吸を通常くらい穏やかにすることができたとき、怒りも治まっていると思います。気分転換をしたい時に「深呼吸をする」のは、これも呼吸で新しい息をいれこむことで、無意識に感情もリフレッシュさせているのだと思います。
あせっているとき、イライラしているとき、ウソをついているときなど、気持ちが乱れているときは、呼吸も乱れています。逆に穏やかでのんびりとした気持ちでいるときは、呼吸も深くゆっくりとしたものだと思います。つまり、呼吸は感情の高ぶりに比例します。
ヨガでいう「呼吸を整える」というのは、怒りたくなるようなときですら、穏やかな呼吸でいれるように、感情をコントロールするということです。
普段、何気にやっている呼吸ですが、喘息の発作が起きた時に、とても苦しくて、楽に呼吸ができることがどんなに幸せなことが実感しました。あらためて「呼吸」の大切さを実感しました。ヨガのポーズは、ただ単にポーズをとるだけでなく、ポーズをとりながら呼吸をすることで、さらに効果が高くなります。日常の生活でも、とくに感情が高まったときには、その感情のことをちょっと忘れて、呼吸を正してみてはいかがでしょうか。
そんな呼吸器官にいいとされているポーズのいくつかは、背骨全体を伸ばすらくだのポーズや、バッタのポーズ、弓のポーズなど。パリャンカアーサナやマハームドラーなど肺を拡げたり、横隔膜を開くポーズなどです。
普段しない体勢で、体の中を刺激してあげて、呼吸をして、新鮮な酸素を体中に行き渡らせる。たいして、長い時間じゃなく、そんなにたくさんのポーズをしなくても、終わったら、なんだかスッキリしました。