2010/10/12

妊娠初期 #4 引越しとホームシック

スペインにいた頃は、私の旅資金で生活していた。彼はスペインで仕事を探していたけれど、仕事が見つからなくてお金が必要になったら、彼がイギリスに帰って稼いでくるから心配しなくていいよ、と言っていた。それで、おうち借りて必要なもの買って、子猫まで飼って。すぐに仕事はなさそうなので、種のビジネスをやるからと鉢やスコップを買ったり、箱を作るとペンキを買ったり。贅沢はしていないけど、節約もせず、出費ばかり。あまり計画性のある人ではなかったようだ。いや、「あまり」ではなく、全く計画性のない人だった。

とうとうお金がなくなってきて、彼がイギリスで仕事をしようと、イギリスの(派遣の仕事みたいな)エージェントに電話をしたら仕事はないという。(そこで始めてリーマンブラザーズが倒産して、世界的にとても大変な状況だと知った)

そこで、池(プール)を彼がデザインして作ってあげていた友達が気の毒に思って、彼女の庭にあるキャンピングカーのようなベッドとキッチンがあるバスに寝泊まりしていいよ、ということで、私たちはその友達の庭にあるバスに移った。

友達のうちの庭。
 彼が池(プール)を作っている場所。
ハートの形の池(プール)
一番深いところで1メートル以上掘って、スパイラルなハートの形にして、セメントではなく自然のものであるライムで形作り、川で拾ってきた石を埋め込み、それを4層繰り返して強度をつける。
友達のところにきたWWOOFerのカナダ人の男の子も手伝っているところ。
友達の庭には、いろんな小さなイキモノが住んでいます。

これがワタシと彼と子猫のマジックが住んでいたバス。

妊娠していなかったら、楽しんだ生活だったのだろうけど、お風呂もない、お皿洗うのも寒い外で水(お湯はない)という生活が切なかった。

なんだか悲しくて、仲良い友達もいなくて、どういう風に自分の気持ちを整理すればいいのかわからなくて、これからどうなるのか不安で、私はすごく日本に帰りたかった。日本の家族や友達に会いたかった。毎日ゆっくりお風呂にはいる生活がしたかった日本食が食べたかった。こんなホームシックになったことはなかった。妊娠してたから、なのかな? 

つづき:妊娠初期 #5 さよならスペイン

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