これまでの話は、「妊娠から出産までの話」をどうぞ。今回も、妊娠26週のときの当時の日記から。「ベイビィちゃん」は、体重が906gで逆子になっていました。私の方は、帰国後すぐに東京で「好きな物食べたい放題」したのが尾を引いていて、7ヶ月目でプラス10kg。妊婦の体重管理に対して日本の病院は厳しいなぁと思っていたけど、きっちり管理していた方が出産後よかったのかなと思う今日この頃(まだ、体重が戻っていないのです。。。)
自分のいつもの体重プラス10kgの7ヶ月の妊婦がどういうものかというと、(ベイビィにたくさん酸素を送らなきゃいけないので、呼吸が40%くらい増え酸素を運ぶために血圧も通常より10から20あがるので)標高3000メートルとかの高地で10kgのバックパックをおなかにしょって生活しているという感じ。おかげで、すぐ疲れる。膝も腰も痛い。が、すっごい幸せ感でいっぱい♥
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妊娠したことがわかった時から、なんの知識もなく、ただ漠然と「自宅で、自然に出産したい」と思っていました。(妊娠当時)甥や姪もいないし、子供がいる親友もいません。とにかく周りに赤ちゃんや子供がいません。 どちらかというと、子供や赤ちゃん、子供、それに関連する話題など苦手で避けてきた方だと思います。
これまで「妊娠したら…?」なんてこともあまり想像したことないので、どういう選択権があるのかなどよく知りませんでした。
だからこそ、勝手になんとなく「自宅出産がいい」といえるのかもしれません。病院で入院した方が、出産後は楽だということだけど。。。。
父親に「自宅出産したい」と言ったら、「なんで?」と聞かれたました。一言で説明するなら「病院じゃなくて自宅で死にたい、というのと一緒で、病院じゃなくて自宅で生みたい」という感じなのかな?
昔は、家の中に年寄りも子供もいて、家で人は生まれ家で人は死んでいったものです。「人の死は干潮に多く、生は満潮に多い」と言われていたのは、そんなに昔の話ではありません。「月が満ちて子供が生まれ、干上がって彼岸に渡る」ってことなんだって。それは、私たちの生活が、今よりももう少し自然に近かった頃の話です。今じゃ、病院の医療機器や薬で延命されたり、陣痛を早める薬や帝王切開で出産の時間を調整したりできるのです。
そういう中で私はできるのであれば、人としてできるだけ自然に出産したい。病院で真っ白の部屋とかじゃなく、自分が生活をしている空間で、産まれてきた子が生活していく空間で、「家」で家族と出産したい、と思いました。
逆子など正常出産ができない場合は、自宅出産を希望してもできません。高齢出産だし、リスクが低い訳でもないから、自宅出産できるかどうかわからないけど、とにかく、できると判断されれば、おうちで出産します。
彼は「自分で子供を受けとる」と、はりきっています。イギリスの出産に関する医療や考え方と日本の違いなども含め、マメにいろいろ報告していきたいと思います。
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その後の28週目の検診では、ベイビィちゃんは1170gくらい。おなかに語りかけてお願いしたかいあって、逆子ちゃんではなくなってました。この検診が、日本で最後の検診。イギリスでは4Dは見れないので、生まれる前に4Dでじっくり顔見たかったのだけど 下向きのまま寝ていてちっとも動いてくれず、最後まで顔は見られませんでした。
次にベイビィちゃんの顔を見れるのは、誕生してからということです。日本の病院で英語で紹介状も書いてもらい、その後30週目前で渡英しました。
次は『妊娠後期 イギリス編』です。イギリスでの診察の様子や、マタニティ教室、自宅出産に向けての準備、ベビーシャワーの様子など書いていきます。
つづき:<番外編> イギリスで住んでいたところ #1