2010/09/29

ユーラシア大陸の旅 #15 皆既日食 <後半>

これまでの話しは『ユーラシア大陸の旅』をどうぞ。

***



2008年8月1日、皆既日食当日。アルタイ山脈の空は、まぁ、ちょっと雲は出ているけど、気持ちのよい青空で雨が降る様子もなく晴れていました。
日食が近づくにつれ、不思議な風を感じます。私たちのトレッキングツアーが、日食を見るポイントである牧場に到着したのは、日食が始まる12〜3分前。

こんな感じのところで、日食見ました。

日食は、地球の上のワタシと、月と、太陽が、一直線上になったときのみ見えるのです。
赤いマルで囲んだのは、(多分)ピンホール現象(小さな穴から通って映った太陽の光の影が、欠けた太陽の形になっている現象)だと思います。左側がかけています。かけているところに、月が重なっているのです。
刻々と太陽は月の影に隠れて、かけていきます。たまに雲に隠れるけど、皆既の間、雲にかからなければよいわけで。。。
こんな風に太陽の90%以上が月に重なっていても、空は青空です。どれだけ、太陽が明るく光を放っているのか、わかります。
青空ではあるのですが、なんとなく青空が薄暗くなっていいっているのが、写真でもわかりますか?
太陽は、もう本当にちょっとしか残ってないのに、こんなに強い光。


そして。。。。皆既日食がはじまる直前に、ちょうどこの雲に隠れてしまいました。皆既になった証拠に、空が暗くなって、雲と雲の合間に☆が見えて、なんとなくちょっとだけ夕焼けのような空が見えて...でも、太陽のリングが雲に隠れて見えない。なんとか、皆既の間に雲がどけてくれないかと、固唾をのんで見守っていたのですが、30秒も経たないうちに空はまた明るくなりました。つまり、皆既の時間は終わったってことです。



.....。

......。

......。

以上。



え? 以上? おわり? これで、おわりなの?
雲に隠れて.... えーーーっと、リングは見えなくて。
でも、皆既日食の場所にはいて、なんとなく夜空と夕焼けの空は見えたのだけど....。

いや、これ、皆既日食見たってこと? 見えなかったってこと? う〜ん、どう考えても、皆既日食見てないよね...。



2008年8月1日 ロシアのアルタイ山脈での皆既日食は、こうしてあっけなく終わりました。暗くなっていたのは30秒くらいだったので、センターラインから外れたところにいたのだと思います。日食が終わるとまた荷物を担いで、あまり多くを語らず静かにみんな移動しはじめました。日食経験者は、がっくり肩を落として、無言でした。ここまで来て、見れないなんて。。。このがっかり感、どう説明すればいいのでしょうか。本当に、本当に残念。

日食をロシアで見ようと決めて、準備して、そして旅立ったときから、日食見れても見れなくても、受け止めようと決めていたので、これは見えなかったのだと自分に言い聞かせました。

この日のキャンプ地までそんなに遠くなく、着いたらすぐに夜ごはんを食べて、早めにテントにはいりました。私はすごく疲れていたので、すぐに寝つきました。それから、大雨が降ってきて雷までなっていました。



おもしろかったら、クリックお願いしますね〜。にほんブログ村 子育てブログ 自然育児へ


つづき:ユーラシア大陸の旅 #16 アルタイ〜ノボシビルスク