空港で再会して彼が最初にしたのは、ムスメを抱きしめて、ムスメにおみやげをあげたこと。
女であっても、母親である私としては、最初に彼が私を抱きしめるより、こうやってムスメを先にハグしてくれることの方が何倍も嬉しい。(ムスメがおみやげをもらって喜んでいる間、私は彼は再会のハグを楽しみました。)
空港の近くのビーチにて、彼とムスメ。
私がオーストラリアを去るときは、お互いに好意があるのはハッキリしていたけど、遠距離になることだし、どうなるか、またどうしたいのかまだわからないから、流れに身を任せよう、と何も約束しませんでした。
オーストラリアと日本という距離もあるし、国籍も違うし、私にはコドモもいるし、「ちょっとつきあってみる」という訳にはいかないもの。彼にとってもつきあうとなれば結構重いだろうし、私にしてもムスメの手前、つきあうのであればその延長に結婚がないと、って思う。
やっぱり、できることなら、これからの私の人生に男の人が関わるのであれば、それはひとりであって欲しい。私がつきあう男性がムスメにとってパパ的な存在になるのであれば、そのままずっとパパ的な存在でいて欲しいと思う。別れることになったら、私も悲しいだろうけど、ムスメだって悲しむと思う。そして、できることなら、ムスメにパパ的存在の男性との別れを何度も経験させたくない。ムスメは覚えてなくても、本当のパパとの別れの1回でもう十分。と、思うから、つきあうのであればその延長に結婚がないと、って思う。
わかっていたけど、シングルママとしてのレンアイは、これまでのレンアイとは違う。まず、私がどう思うかっていうより、ムスメにどういう態度をとるか、ムスメがどう思っているかっていう観点から見てしまう。私の男の趣味よりも、彼がどういう父親になりそうかっていうところを見てしまう。コドモがいないときには全く興味のなかった、その男性の経済力にも関心がいってしまう。
だけどもちろん、ムスメの父親としてよさそうっていうだけじゃぁ、女として私はレンアイできない。
で、彼。
私が日本に帰ってから、週2,3回のペースで電話をくれ、いろんな話をした。話していて、あらためて素敵な人だって思った。人生に対しての考え方も、親としての考え方も、これまでたくさん旅してきたところも、クリエイティブなところも、ヨガをするところも、ベジタリアンだった時期があることも、その他いろいろ、びっくりするくらい感性が似てる。
そして、私。去年オーストラリアにいたときから、今年の3月にオーストラリア(メルボルン)に行くことは決まっていました。彼ともう一度会いたいとは思っていたけど、彼に会うために行くわけでもないし、彼の都合で自分の旅を決めるのは嫌だったので、私とムスメの都合にあわせて、旅程を決めました。
飛行機やレンタカーなど全部手配した後で、彼に日程を伝えて、バイロンについて数日後からケアンズまでの間、どこででもどれくらいでもいいから会いたいなら会いにきて、と伝えたら、私たちがバイロンついて通日後に来るって。
そうしてゴールドコーストの空港についたのが、この日。